本紹介

日本人少女ヨーコの戦争体験記 竹林はるか遠く

・・・壮絶

話題の本が先日発売されました。
日本人少女ヨーコの戦争体験記 竹林はるか遠く」です。

竹林はるか遠く

僕はfacebookでこの本の存在を知り買いました。内容は帯にあるように「戦争直後の朝鮮半島と日本で、日本人引揚者が味わった壮絶な体験を赤裸々に綴る、息もつかせぬ愛と涙のサバイバルストーリー」というものです。

この本はアメリガで1986年に刊行されたもので、アメリカの中学校で副教材として使用されていました。しかし2006年、この本にいちゃもんをつけた方々がいたんです。日本語版刊行に寄せてという部分にこんな記述があります。

この本がアメリカで出版されて20年経った2006年の秋、ボストン近辺に住む在米韓国2世たちが突如怒りを爆発させました。

本書はアメリカで中学校の教材として採用されていたのですが、その内容について、「日本人を被害者にし、長年の日帝侵略が朝鮮人民に対して被害、犠牲、苦痛を与えた歴史を正確に書いていない」「強姦についても写実的に書いており、中学生が読むのにふさわしい本ではない」といった理由をつけて、本を教材からはずす運動をあらゆる手段を使ってやり始めたのです。

この抗議した在米韓国人ってこの本読んでないんじゃないですかね?
読めば分かりますけど、一方的に朝鮮を貶めるような内容ではありません。逆に金一家というとても親切な朝鮮人の姿も描かれています。この金一家のくだりはとても感動的です。
終戦後に朝鮮人による日本人に対する暴行や強姦はこの本に限らず言われています。それはそれでしっかりと知る必要があるでしょう。

作者はヨーコ・カワシマ・ワトキンズという方で、アメリカ人と結婚し現在はアメリカ在住です。本書について作者は次のように述べています。

本書は、私が十一歳のとき、母、姉と朝鮮北部の羅南を脱出したときの体験を書いた自伝的小説に過ぎません。私の意図は、個人や民族を傷つけるためのものではなく、この物語を通じて戦争の真っ只中に巻き込まれたときの生活、悲しみ、苦しさを世の中に伝え、平和を願うものです。

平和を希求するなら目を背けることではなく、しっかりと直視する必要があるのです。
そのためにも価値のある本ではないかと考えます。

竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記
竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記

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