半沢直樹は普通に面白かった。
TBSのドラマ半沢直樹が大ヒットでした。
最終回の視聴率は42.2%という驚異的な数字です。
「半沢」最終回、平成1位の42・2%!ミタも超えた 関西は歴代1位45・5%
デイリースポーツ 9月24日(火)9時2分配信9月22日に最終回を迎えた、俳優・堺雅人主演のTBS系ドラマ「半沢直樹・第10話」(日曜、後9・00)の視聴率が、連休明けの24日、ビデオリサーチの調べで明らかになった。
関東地区では平均視聴率42・2%を記録。初回視聴率を19・4%でスタートして以降、1回も数字を落とさず、驚異的な右肩上がりで高視聴率をたたき出した痛快ドラマが、00年・TBS「ビューティフルライフ・最終回」(41・3%)を抜き、平成(89年以降)の民放連続ドラマ1位の数字でフィニッシュした。
この画像からでも、どれだけ注目されていたのかわかるでしょうw
僕も一回見てみたところはまりました。
これは面白いです。
TBSといえばサイテーモーニングや朝ズボッ!を抱えている問題局ですが、半沢は普通に面白い作品でした。
視聴者はこれを待ってた
半沢直樹はくだらないドラマ特有の恋愛要素やアイドルをキャスティングしときゃいいだろというものでもありません。
監督をつとめた福澤克雄はヒットの要因についてインタビューに答えています。
監督も想定外!「半沢直樹」メガヒットの裏側 なぜ、銀行ドラマが視聴率30%を叩き出せたのか?
東洋経済オンライン2013年08月12日08時00分■平均視聴率15%を目指していた
――「半沢直樹」の大ヒットをどう見ていますか?
まったくの「想定外」でした。びっくりしています。僕らは最終回で20%を取ろうとしていたのです。「半沢直樹」は、これまでのドラマ界の常識で考えると、登場人物に女性が少なく、わかりやすく視聴率を取れるキャラクターもおらず、恋愛もないという「ないないづくし」。それに銀行という“男”の世界が舞台です。セオリーどおりなら、ドラマのメインターゲットと言われる女性は「見ない」ということになりますよね。
だから、当初は、12~13%から初めて、徐々に視聴率を上げて、最終回で20%。プロデューサーと「平均15%取りましょう!」と誓い合っていたくらいです。でも、いざ、フタを開けてみたら、女性が見ていた。テレビの常識がいかに適当だったか、マーケティングというものがいかにアテにならないか、ということでしょう。これまでの「●●がないから視聴者は見ない」という常識は、逆に言えば、「これだったら食いつくだろう」と視聴者に対してある種の「上から目線」じゃないですか。刑事物がヒットしたら、皆、刑事モノに殺到しているでしょう。
だから、「半沢直樹」は、最後は自分が面白いと思うものを作るしかないと思ったわけ。それしかないと。だから、今は2カ月、家に帰らずに撮影と編集をしています(笑)。
最初から“常識外れ”のドラマだったから、原作を書いた池井戸潤先生との最初の打ち合わせのときも「一生懸命作りますけど、たぶん当たらないですよ」と言っていたくらいです(笑)。ただ、僕はこのドラマを通して、半沢直樹という人間の生き方や面白さを描きたかった。半沢の人生はテレビにいちばん合っている「成り上がり」の物語。自分たちで本当に面白いと思った原作だったので、まだ書かれていない「半沢が頭取になるまで僕にやらせてください」と池井戸先生にお願いもしました(笑)。
自分が面白いと思ったものを作ると言う精神が今のテレビ業界にはかけているのかもしれません。
色々な自主規制により、この精神を忘れてはいないでしょうか?
それを「テレビ離れ」と責任転嫁するのは筋違いです。
今回半沢直樹のヒットで、「テレビ離れ」ではなく面白い番組なら見られることが証明されました。
僕はテレビを批判することが多いですが、正直期待しているところもあります。
やはりテレビじゃないとできないこともありますし、半沢直樹のように面白いと思ったものを突き詰めた作品を国民は期待しているのです。